名探偵ピカチュウ 感想・解説・レビュー 渡辺謙の役どころは?

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『ラストサムライ』『インセプション』など、海外映画での活躍もめざましい渡辺謙。今回ご紹介する『名探偵ピカチュウ』の他、ロボット映画「トランスフォーマー」シリーズでも声の出演をしており、レジェンダリーピクチャーズとワーナーによるハリウッド版「ゴジラ」シリーズでも重要な役どころを演じています。まさに日本モチーフの作品にこの人あり!といった存在感。

さて、ハリウッド初のポケモン実写映画『名探偵ピカチュウ』ではどんな役柄を演じているのでしょう?

『名探偵ピカチュウ』のあらすじ等は前回の記事を参考にしてください。

渡辺謙のこれまでに出演した主な海外の作品

『名探偵ピカチュウ』の話に入る前に、世界のケン・ワタナベの主な海外作品を軽く振り返ってみましょう。

『ラストサムライ』

明治初期の日本で、武士たちによる士族反乱とその散り際の美学を描く。渡辺謙は勝元盛次という不平士族を演じアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。渡辺の他、小雪や真田広之の海外デビュー作でもある。主演はトム・クルーズ。監督は『恋に落ちたシェイクスピア』のエドワード・ズウィック。

『バットマン・ビギンズ』

クリストファー・ノーランによる「バットマン三部作」の一作目。渡辺はバットマンと闘う悪役ラーズ・アル・グール役。でも結構あっさり(?)やられる。

『SAYURI』

アメリカ人作家アーサー・ゴールデンの小説「Memoirs of a Geisha」の映画化。第二次世界大戦前後の日本を舞台に、時代に翻弄された芸者の物語。主演はチャン・ツイィー。主人公「さゆり」の思い人である岩村を渡辺が演じている。監督は『シカゴ』のロブ・マーシャル。なかなか独特な日本描写。

『硫黄島からの手紙』

第二次世界大戦終結間近、激戦となった小笠原諸島の硫黄島を舞台にした戦争映画。渡辺が演じたのは日本軍指揮官の栗林忠直。イーストウッド監督から直接オファーがあったのだとか。二宮和也、加瀬亮ら他の日本人キャストはオーディションにより選ばれた。

『ダレン・シャン』

人間とヴァンパイアのハーフの少年が主人公のファンタジー・アドベンチャー。原作は同名の人気児童文学。ケン・ワタナベは頭(髪型)がかなり変なことになっています(是非画像検索してみてください 笑)。

『インセプション』

他人の夢の中に入る産業スパイの話。ノーラン監督の映像マジックが炸裂。渡辺謙はレオナルド・ディカプリオ演じる主人公に、仕事を依頼するサイトー役。途中大変なことになる。第二のヒロイン。

『追憶の森』

富士の樹海に自殺しに来たアメリカ人が謎の日本人(ケン・ワタナベ)と出会うガス・ヴァン・サント監督作。スピリチュアルな不思議な作品。

『ゴジラ』 ・『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

ハリウッド版ゴジラではなんとあの、1954年の「ゴジラ」一作目でオキシジェンデストロイヤーと共にゴジラと海に沈んだレジェンド「芹沢博士」と同じ名字の芹沢役。しかも名前は猪四郎と来たもんだ。「キング・オブ~」ではゴジラ愛が極まって自己犠牲に打って出る。「我々がゴジラのペットになるのだ」は個人的2019年映画名言大賞。

あまり重要な役じゃない…?

と、振り返ってみるとだいたい二番手三番手、脇役でも重要な役柄を演じることが多い渡辺謙。『名探偵ピカチュウ』で演じているのは、主人公ティムの父親ハリーの同僚で刑事の「ヒデ・ヨシダ」です。

主人公と共に事件を解決するため奔走する役どころなのかと思いきや、出演はティムに父親の死を告げるシーンと、クライマックスのポケモンパレードのシーンの、ほとんど最初と最後だけ…。

ドラマ版「砂の器」で見せてくれたような名刑事ぶりを発揮してくれることもなく、あるいは「実は黒幕でした」的な活躍を見せてくれることもなく、ほんと「はい、出しました!」的な扱いだったのは個人的にとても残念…。

まぁ、メインはジャスティス・スミス君とピカチュウのバディなので変に出ずっぱりになっても物語がややこしくなるだけですからね、仕方ないですが。

とはいえ、硬派な雰囲気の渡辺が、パートナーポケモンであるブルドックのような「ブルー」と共演するシーンは微笑ましいの一言。にこにこしながら頭をなでたり、ジャスティス演じるティムがピカチュウを引き取ったことを知ると嬉しそうな表情を見せるのです。
また、終盤黒幕(ネタバレなので伏せます)の計画により、「ポケモン化」してしまうシーンも愉快でしたね。

ご本人はインタビューなどで「『ポケモンGO』もやったことない」と語っており、ポケモンじたいあまり詳しくはない様子。けれど、本作のキャラクターとして「ポケモンカードゲーム」にカードとして登場しているそうです。

世界のケン・ワタナベがポケモンカードゲームに!? ムービースペシャルパック『名探偵ピカチュウ』が4月26日発売 - ファミ通.com
映画『名探偵ピカチュウ』がポケモンカードゲームに登場。ムービースペシャルパック“名探偵ピカチュウ”が2019年4月26日に発売。

本作の出演を機にポケモンにも興味を持ってもらえたかも?!

もちろん、吹替も担当してます。

日本人が出演した外国語映画で、吹替版は本人以外が吹き替えを行うことも少なくはないのですが(例:『パシフィック・リム』の菊地凛子など)、渡辺謙はほとんどの作品の吹き替えを自身でつとめています。

しかも「普通に」うまい。

自身の吹き替えだから当たり前かと思われるかもしれませんが、実写での演技では問題なく感じても、なぜか吹き替えだと「?」となる俳優さんもいなくはないのです(例:『バトルシップ』の浅野忠信)。
ところが、ケン・ワタナベは吹き替えでも毎回しっかりと「渡辺謙」を演じています。

もちろん、本作でも日本語吹替も担当。

ちなみに本作の吹替は主人公ティム役を竹内涼真が担当しているのですが、こちらもとてもお上手でしたね。ピカチュウ役の西島秀俊も雰囲気にとても合っていました。

映画ファンから揶揄されがちな芸能人吹替ですが、本作のキャスティングはとても素晴らしいと思います。

字幕派の方も是非一度吹替版でも鑑賞してみてくださいね!

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