映画『名探偵ピカチュウ』を映画とゲーム好きによる分析

アニメ

映画『名探偵ピカチュウ』と同じように、人気ゲームを原作に実写映画化した・するという作品も増えてきましたね。
私はゲームも映画も好きなので、ゲーム原作の実写映画化はやはり気になってチェックしています。

ゲーム原作で実写映画化した作品

1990年代のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」や「ストリートファイターⅡ」を原作とした実写映画化がされました。
ドットで描かれたキャラクターやストーリー性のあまりない世界感を、映画作品になるように創り上げていくというのは、それまではなかった発想だと思いますが、結果としてはイマイチな感じで終わってしまった気も…。

2000年代になり「バイオハザード」や「サイレントヒル」が、ゲーム原作での実写映画化がヒット!
元々のゲームの舞台となっているのが日本ではなく外国で、登場人物も日本人ではなかったから、海外制作でも違和感なく観られたんだと思います。
ちょうど日本でもホラー小説やホラー映画が流行っていた時期だったので、ホラーゲーム原作のホラー映画というコンセプトはよかったのかもしれませんね。

そして2019年12月時点の現在、「モンスターハンター」や「メタルギアソリッド」のようなアクション系のゲーム原作の実写映画も公開予定だそうです。
私はアクション系のゲームはあまり得意ではなく、いつも途ゲームの途中で挫折していました。
実写映画になることで操作することなくその世界観に浸かれるのが、すごく楽しみです!

子ども向けの実写映画化作品について

これまでのゲーム原作のものは、子ども向けに作られてきたとは言えません。

キャラクターが出てくるものでも、映画『ピクセル』ではパックマンやドンキーコング、今後公開予定の映画『ソニック・ザ・ムービー』のソニックや、映画『MEGA MAN(仮称)』のロックマンなど、今の子ども達には馴染みの薄いキャラクターが選ばれてきました。

その流れの中で、今の子ども達に人気が高く、元々はゲームとして販売され1作目から人気を博し、ゲームシリーズ化、アニメ化、映画化を経て実写映画となった作品で、子ども向けの作品はというと、2016年に配給された『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(*タイトルが長いため、以下『映画 妖怪ウォッチ 空呼ぶクジラ~』)ぐらいだと思います。

ポケモンと妖怪たちの見た目

この『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラ~』は全部が実写ではなく、アニメと実写が交互に切り替わっています。

実際の世界にキャラクターと共存しているというより、「アニメ映画だけど実写にもなっちゃった!」なので、実写パートの妖怪達もアニメ寄りのツルっとしたやや立体的なCGで作られていました。

対して映画『名探偵ピカチュウ』は、思わず撫でまわしたくなるようなピカチュウふわふわとした毛をはじめ、現実世界の中でポケモンと一緒に生きているような質感のポケモン達が出てきます。

そういう部分には子どもも大人も関係なく、みんなが心惹かれたポイントだと思います。

ストーリーの違い

話しの内容も、これまでのアニメ映画『妖怪ウォッチ』シリーズと同じようなギャグもありつつ登場する子どもの心の葛藤を描いていたので、ゲームやアニメで妖怪ウォッチを知っているような小さい子ども達が特に楽しめる映画だと思います。
うちの娘達(現在10歳と5歳)も、『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラ~』は、何回観ても笑っているので、子ども達にものすごく分かりやすい面白さがあるんでしょうね。

ただ、ゲーム『ポケモンシリーズ』ではなく、3DSゲーム『名探偵ピカチュウ』を原作としているので、ストーリーは「いつものポケモン」ではありません。
いつものアニメ寄りのストーリーであれば、娘達ももっとストーリーを楽しめたと思うのですが、出てきたポケモンに反応したぐらいで、映画のストーリー自体はあまり気に入っていないようでした。
あと、所々入るアメリカンジョークというか、海外の笑いのノリがピンと来ていないようで、洋画をよく観て慣れている私や夫の笑い所に「何が面白いの?」みたいな顔をしていました。

映画の雰囲気

また、映像の色調も、映画『名探偵ピカチュウ』の方はフィルム・ノワール的な世界観で描かれているので、暗めなシーンが多いんですよね。
(フィルム・ノワール:虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画 を指した総称)

『映画 妖怪ウォッチ』はアニメと同じ色味にするため、実写の映像の輝度や彩度が高めになっています。だから実写なのにアニメの世界そのままという印象を受けました。

そういう全体的な印象からも、ターゲット年齢層の違いを感じました。
そもそも『名探偵ピカチュウ』の制作はハリウッドで、様々な国で上映されているけど、『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラ~』は日本で制作、国内だけで上映なので、コンセプトも何もかも違って当然なんですけどね。

映画『名探偵ピカチュウ』は子ども向け作品なのか?

映画『名探偵ピカチュウ』も『映画 妖怪ウォッチ』も、同じ「子どもたちに大人気シリーズのゲームを原作に実写映画化」という作品だけど、「両方とも子ども向けです!」とは言えません。

やはり『名探偵ピカチュウ』は制作がハリウッドということもあり、全世代・世界各国で広く受け入れらるような作品なんだと思います。
それが逆に、ターゲット層を絞り切れてない中途半端な感じにもなっている原因な気もしました。

あの毛質・肌質感の技術を用いて日本での制作だったら、ポケモンバトルも多めに入っていて、日本の子ども達やポケモンで遊んできた大人達も、もっと楽しめる作品になっていたかもしれませんね。
この技術を使った映画が、これからも作られることを期待しています!!

この記事を書いた人
TAKI

家族全員が映画もゲームも大好きで、新築を建てる時に天井にスクリーンを埋め込むほどです!
2児の主婦ですが、学生の時に演劇部で脚本・演出していたこともあり、そういう視点の感想も書いていこうと思います。

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